2013年12月28日
きのこ放射能測定5:塩蔵でCs消滅 &2013まとめ
長野の魅力は山とその恵み。
安心して、あるいは注意すべきところを理解して、楽しんでもらいたい。
きのこの今年の最終測定が終わりました。2013の全測定結果(山菜なども含む)をまとめてみます。
結論(データは下の詳細レポート中の表にあります)
1)山菜
13サンプル中10Bq/kgを越えたのは1つ(飯綱コシアブラ14Bq/kg)
2)きのこ
10サンプル中10Bq/kgを越えたのは2つ(妙高北方面のナメコ25Bq/kgとムキタケ17Bq/kg)
3)きのこ水洗・塩漬け
きのこを水洗してセシウム137が半減、塩漬け・塩出しすると検出できないぐらいに下がった。
(注)
採取場所はおおむね森と水ワイルドアウトドアツアーで行く、北信から上越地方。
単位はBq/kg(注釈なければ137,134合算)で、精度的に10以上かどうかはわかるが、10以下の比較は難しい感触です。
国の食品基準が一般に100以下(137,134合算)。私見では、大人がたまに食べる分には100以下でOK、10以下なら年間1kgぐらい食べても問題なしと思っているので、コメントにもそのような気持ちが反映されています。各自の判断材料にしてください。
----- 以下レポート詳細 (長文なので、必要な方のみ見てください)-----
ワイルドアウトドアのakiです。
雪が積もってきのこがり終了。
さて、
a) まず今回測定の結果
安心して、あるいは注意すべきところを理解して、楽しんでもらいたい。
きのこの今年の最終測定が終わりました。2013の全測定結果(山菜なども含む)をまとめてみます。
結論(データは下の詳細レポート中の表にあります)
1)山菜
13サンプル中10Bq/kgを越えたのは1つ(飯綱コシアブラ14Bq/kg)
2)きのこ
10サンプル中10Bq/kgを越えたのは2つ(妙高北方面のナメコ25Bq/kgとムキタケ17Bq/kg)
3)きのこ水洗・塩漬け
きのこを水洗してセシウム137が半減、塩漬け・塩出しすると検出できないぐらいに下がった。
(注)
採取場所はおおむね森と水ワイルドアウトドアツアーで行く、北信から上越地方。
単位はBq/kg(注釈なければ137,134合算)で、精度的に10以上かどうかはわかるが、10以下の比較は難しい感触です。
国の食品基準が一般に100以下(137,134合算)。私見では、大人がたまに食べる分には100以下でOK、10以下なら年間1kgぐらい食べても問題なしと思っているので、コメントにもそのような気持ちが反映されています。各自の判断材料にしてください。
----- 以下レポート詳細 (長文なので、必要な方のみ見てください)-----
ワイルドアウトドアのakiです。
雪が積もってきのこがり終了。
さて、
a) まず今回測定の結果
10Bq/kgを超えたムキタケとナメコにつき、測定したサンプルそのものを水洗して測定(前回)、それをさらに塩漬けして塩出しして測定した。(体積が減って測りにくかったと思うのですが、通常の30分に対し、今回は1時間半測定していただきました。感謝)
ナメコ、ムキタケとも不検出(Cs137)だった。
スペクトルで見ても(137が赤)検出されないのが明瞭。
矢代地域(妙高北方面)のヒラタケは5.5±7.1。
ベースラインの乱れが大きく、誤差同等レベル。
ついでに自宅や森と水バックパッカーズでよく飲む煎茶(静岡 牧の原)は 8±6.2
これもベースラインが乱れている(ちなみに赤のセシウム137は2.2と小さく、ピンクのセシウム134(5.7Bq/kg)が合算値への寄与大)。
b)山菜まとめ
戸隠、飯綱、妙高、奥志賀、と場所を変え、
コゴミ、コシアブラ、ウド、オオバギボウシ、ヨブスマソウ、ネマガリタケ、アザミ(葉と茎を分けて)と種類を変え、
数も少ないし厳密な議論はできないが、13個測って飯綱コシアブラ14Bq/kg以外は5Bq/kg以下。
コシアブラは他の人の測定でも高く出るようです。
軽いので、てんぷらを100個食べても300gにもならないかと思い、普通の人はOKでしょう。
それ以外のものは全く問題なしと私は思います。
c)きのこ概略
きのこはセシウムが出やすいとわかっているので、群馬から遠い地方ばかりに行きました。
野沢、戸隠、妙高北方(斑尾も)、
ムキタケ、クリタケ、ナメコ、ヒラタケ
10サンプル中、ナメコ25Bq/kg、ムキタケ17Bq/kgが高め。他8つは10Bq/kg以下。
値が10以下だと誤差に埋もれてわかりにくいのですが、スペクトルを見て、山菜よりは「あるな」という感じのことが多い。
d)きのこ水洗・塩蔵
山菜よりはあるな、というきのこ。水洗いや塩漬けで安心できるようにならないかと実験。
No.16-19, 22/27/32, 26/28/33は測定したサンプル自体を水洗したり、塩漬け・塩出ししたもの。
水洗でセシウム半減、塩漬け・塩出しでほぼ検出されなくなった。
セシウムが水溶性で、大量のナトリウムと置換すると考えれば納得だ。
保存するにも最近は冷凍庫の性能がよくなって生のまま冷凍することがふえたが、セシウムを減らす意味で伝統的な塩蔵は有効だ。
きのこは見えなくても虫が入っていることが多く、塩蔵すると虫出しにもなる。
ムキタケはフレッシュ感は重要でないので塩蔵がベストの保存・下処理方法だ。
29/30/31はサンプルを3つに分けて、生・水洗・塩蔵処理を比べたが、上のようなすっきりした結果ではない。
サンプルは500から800グラムぐらいあって、何箇所かのきのこが混ざっている。
個体差が大きいことが推測される。
e)その他
日常生活に関係あるところで、自宅の庭(畑)、自家用じゃがいも、よく飲む煎茶も測った。
土は30で、これは長野市の中では低い値だ。
じゃがいもはほぼ検出せず。これぐらいの土壌なら、通常の野菜には出ないらしい。
煎茶はa)に示したとおり、誤差が大きいが、少しだけ出ているようだ。飲んでも問題なしと判断。
PS きのこがりが終わって、靴擦れを作り、最新の湿潤療法にトライして失敗し、外を歩くのもままならない状態で年を越しそうです。いやはや。
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