6/8-9 雪山の展望風呂

もりとみず

2013年06月12日 10:25

お湯がない!という温泉の根本をゆるがすハプニングを乗り越え、好天の雪山展望風呂、最高でした。


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3年前に行きそびれたメンバーとリベンジ


このところ暖かく、この日も暖かいので、ピッケル・アイゼンなしにした。
急斜面ではプラブーツの私が雪を踏み込んで先導するが、ちょっと緊張する。





おかずの山菜を摘んでゆく。極太のユキザサとヨブスマソウがあるのだ。



毒草も一緒に生えている。左はホウチャクソウ。右はニリンソウの中に猛毒トリカブトが混生している。わかりますか?



照りつける中をひたすら歩くと、岩の上を湯気を上げてお湯が流れている。この上が温泉だ。
さてテントを張って露天風呂だ!



…のはずが、お湯が20cmしかない!!!

先に着いた人たちはあきらめていたが、森と水のお客様は行動的ですゾ。
漏れ口をチェックし、ビニール袋でふさいで改修。
みるみる水位が上がり、



ちゃんとつかれるようになりました。
歩いたのに加え、さらに一仕事して、のんびり展望風呂を楽しみました。


 

お二人の持ってきた豊富なつまみを食べつつ、夕食の準備。
極太のユキザサとヨブスマソウをゆで、メインはタイグリーンカレー。
タイの人がくれたものだが、辛い。日本で売ってるグリーンカレーの5倍辛い。
水は下からくんできたが、雪渓からしたたるのを使える。
今年は残雪が多く、ぎりぎりにテントを張った。Nさんは崖っぷちの座いすにもたれている。

と、すぐそばで、ごごごご、ごろごろごろごろ、どっかーん、ぱらぱらぱら、とすごい音。



20mほど上の雪が崩壊して斜面を滑っていった。お隣さんのテントのすぐそばを通過。われわれも最初そっちに張ろうとしていたが、危なかった。お隣さんはそのままテントを移動せずに暮らしていた。



夕暮れにまた風呂を楽しみ、早々に寝たのだが、そんなときに着くツワモノ(?)もいた。

昼間入らなかったグループは、夜に入っていたそうです。

夜中起きたら、満天の星空だが、寒くない。羽毛500gのシュラフでは暑い。


(N氏撮影)

3時半ぐらいから暗闇の向こうが赤くなり始め、幻想的。



4時半日の出。
好天に恵まれました。
ここは朝日に感動するロケーションです。



朝ごはんは、山菜のおひたしにヨブスマソウ入り味噌汁、ユキザサベーコン。



大事な小物たち。サングラス、日焼け止め、サンダル、水着、ハンドクリーム。虫除けは要らなかった。


 

さて下山する前に一すべり。空身だとよくすべる。私はコントロールできなくなり、全身のフリクションで10mほど滑った。滑落ですな。
Eさんはうまくすべった。

 

ザックを背負うと、足を上げるのが難しい。おなかに抱えたりもしたが。
やはり大きなソリでないとダメか?マットで兼用したいのだが。課題です。



昨日転がり落ちた雪の塊。落ち始めはもっと大きかっただろう。こんなのが当たったらアウトだ。
Eさん、なれてきてスケーティングしながら下る。



熊の糞は昨日と今日と2つあった。温泉の谷に別れを告げ、



好天で腐り始めた急斜面を下って帰りました。

大満足。次回は登頂して、マットか尻セーダー大滑降したいですね。

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